PICシフターVer4.5開発秘話

 

PICシフター販売サイトを立ち上げて数ヶ月が経った頃、「PICシフターはシフトアップ時のショックが大きいのではないか?」との質問がありました。

なぜそう感じたのだろうと調べていく内に、一つの事実が浮かび上がってきました。

「シフターを導入した後のセッティングが未完成のまま乗っている人が多い」

従来のPICシフターは、PIC(マイコンチップ)一つに一つのカットタイムを入れており、カットタイムの変更をするにはPICを書き替えるか、複数の違うカットタイムを書き込んだPICを用意して、そのPICを交換してセッティングする必要がありました。

そして恐らく、今まで他社製のシフターを使った事がなく、PICシフターが初めてのシフターとなる人が多く、「シフターを使ってのシフトアップでショックが出ない状態」がどういう状態かを知らないため、「こんなもんだろう」とそのまま乗り続けている人も少なくありませんでした。

またシフターのショックは、カットタイムだけでなくスイッチ(PICシフターでは近接センサーの感知)のタイミングとの調整がしっかりされている事も重要です。

以前の記事であげた通り、シフターにはメリットとデメリットがあります

そのデメリットに加えて、ショックが出るままバイクに乗り続ける事で、さらにミッションが壊れる早さが早くなります。

「このままでは良くない」

カットタイムを簡単に変更できて、セッティングしやすくしなければいけない!!

そうして、従来のPICシフターを進化させる事を決め、開発への第一歩を踏み出したのでした。

まず最初に作られたのが、カットタイムを5段階から選べるもの。

■カットタイム切替版PICシフター プロトタイプ01


カットタイム切替版PICシフター プロトタイプ01


基盤に取付られたDPスイッチにより5段階のカットタイムをチョイス可能

部品の入手のしやすさや取り付けスペースの小ささから、かなり合格点に近い物が一発目から出来上がります。
しかしこれは、本体内部に取り付けられた切替版が小さく、練習走行時に素早くカットタイムを変更する事が困難という事が判明し、あえなくボツ。

では、グローブをつけたままでも変更できるようにしよう!と、これでもかというほど大きなツマミを取り付けました。

■PICシフター:プロトタイプ02


PICシフター:プロトタイプ02


カットタイムをBOX外部の回転式スイッチでセレクト可能に。
グローブをはめたままでも操作しやすいが、BOXが大きくなってしまう。

確かにグローブをつけたままでも簡単にカットタイムの変更が可能!これは便利だ!!
しかしこれは、部品の取り付けも難しく、さらにシフター本体のBOXも大きくせざるを得なくなり、元々の大きさの倍近い大きさに。
これでは取り付け場所を確保する事が困難になってしまいます。

さらにバイクによって合うカットタイムに開きがあるため、5段階だけではなかなかどのバイクでも快適に使えないのではないか、という意見も出て来ました。

そしてもう一捻り考えてみる事になりました。

■PICシフターVer.4.5


回転式スイッチでカットタイムが16段階に


操作しやすいようにフタを外した状態で走行。
回転式スイッチはマイナスドライバーで簡単に操作可能

なんと驚きのカットタイム「16段階」切替が可能になりました!
標準でセットしているPICには、30〜60msec(2msecごと)がプログラムされているので、大型バイクなどで平均的に使われる「30msec」からミニバイクなどで平均的に使われる「50msec」も楽々カバーできています!

これを実現させた製品開発者・電気屋のアイデアには毎回脱帽です。

調整用ツマミになる回転式スイッチは、マイナスドライバーを使用して変更(素手でも可)。
マイナスドライバーだったらフロントサスのダンパー調整でよく使う工具なので、練習中にセッティングするために用意しておく工具の一つでまかなえます!


試作品ライダーYOU!!!専用に、25..26..27…….40msecの16段階のプログラムを依頼しました。
※プログラムの書き換えは有料になります。

こうして、幾度かの試行錯誤を経て、今回のVer4.5のリリースとなりました。

今後もまた何か乗り越えて行かなければならない事も出て来ますが、スタッフ一丸となって考え、テストをして、良い物をできるだけシンプルに安価に出していける様頑張ります。

[web担当:xeqoo]

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